同調査では、今後1年間は化粧品類製品の輸入について現状を維持する計画と答えた企業が83.6%に上り、増やすとした企業は9.2%だった。このうちフレグランス、スキンケア製品、ケークアップ製品はどれも輸入の割合の増加幅が10%を超えた。
輸入化粧品を取り巻く状況は典型的だ。同調査によれば、消費者が輸入商品を購入するとき、主に重視するのは安全性、価格、品質などだという。
実際の場面では、輸入商品が中国市場に流入して市場競争に参加するようになって、国内メーカーにとっては「ナマズ効果」が生じている。環境整備サービスを提供する深セン保時捷のバス・トイレ部門の葉長青営業販売総監は、「一部の輸入商品はこれまで中国にはなかったもので、中国の消費に対する認識を刷新し、中国関連産業に無から有への進歩を促す可能性がある。数年前、中国の消費者の多くはスマート便座というものを知らず、中国メーカーの多くは海外ブランドの受託製造を行っていた。その後、輸入が増加して、中国の消費者の間での認知度が高まり、需要もどんどん高まって、多くの国際メーカーが勢いに乗じて登場し、中国は独自ブランドをもつようになっただけでなく、日本などに研究開発センターを設立するようにもなった」と話す。
中国国際貿易促進委員会研究院(中国貿促会研究院、CCPITA)国際貿易研究部の趙萍部長は取材に答える中で、「輸入の拡大は人々のますます増大する素晴らしい生活へのニーズをよりよく満足させるための重要な措置であり、必然的な要求だ」との見方を示す。
また趙部長は、「短期的にみれば、各国の高品質の商品の輸入を拡大すれば、消費バージョンアップがもたらすさまざまな需要に素早く対応できる。長期的にみれば、輸入商品の増加が模範的な役割を果たし、『供給が需要を促進する』効果を発揮し、消費の基盤を拡大し、ひいては経済成長全体における内需の基本的役割を強固なものにする」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年6月5日
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