対外経済の発展の成果がめざましく、全方位的な開放の新局面が徐々に形成されている。改革開放の初期には、中国の対外的経済活動はごく限定的で、78年の貨物輸出入額は206億ドルにとどまり、世界29位だった。17年は4兆1千億ドルで78年の197.9倍に増え、年平均増加率は14.5%で、世界一になった。外資系企業による投資の規模と分野も拡大を続ける。
▽基礎産業が飛躍的に発展
基礎産業とインフラが飛躍的に発展し、供給能力は不足の状況から充実した現在へと多大な変化を達成した。統計によると、農業の基礎的地位が絶えず強化された。17年の食糧生産量は6千億キログラム以上で安定し、78年の倍になった。ここ数年は穀物、肉類、ピーナッツ、茶葉の生産量が世界一、アブラナは世界2位、サツマイモは世界3位を保つ。
工業生産能力が上昇を続けた。17年の鋼材生産量は10億5千万トンで、78年の46.5倍に増加。セメント生産量は23億4千万トンで同34.8倍増加、自動車生産量は2902万台で同193.8倍増加した。
交通輸送の建設が突出した成果を上げた。17年末現在、鉄道営業キロ数は12万7千キロメートルに達し、78年末の1.5倍に延びた。このうち高速鉄道は2万5千キロメートルで、世界の高速鉄道全体の60%以上を占めた。17年末現在、道路敷設距離は477万キロメートルで、78年末の4.4倍に達した。
郵便電気通信産業も急速に発展した。17年末には、全国の移動電話普及率は100人あたり102.5台になり、世界最大のモバイルブロードバンドネットワークが構築され、モバイルブロードバンドユーザーは11億3千万件に達した。
科学技術革新(イノベーション)の成果が大量に出現し、発展の新たな原動力が急速に掘り起こされた。有人宇宙飛行、月探査プロジェクト、量子科学、深海探索、スーパーコンピューター、衛星測位システム、高速鉄道、原子力発電、特別高圧送電線など……ここ数年、中国は戦略的ハイテクの分野で重要なオリジナル成果を達成し、先端設備が勢いよく世界に歩みを進めている。17年の研究開発(R&D)費用は1兆7606億元で、91年の122倍に増加し、年平均増加率は20.3%になった。中国のR&D費用の規模は13年に日本を抜き、今では米国に次ぐ世界2位のR&D費用投入国になった。
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