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外資は安定化、進む開放拡大(二)外資誘致の新たな魅力

人民網日本語版 2018年08月11日13:19

>>外資は安定化、進む開放拡大(一)外資導入が出色の出来

桑教授は、「多国籍企業による投資は徐々に回復し始めたとはいえ、なお多くの課題に直面している。たとえば地政学的リスク、特定の国による一国主義的・保護主義的な振る舞いといった要因の影響があり、世界市場の外資誘致競争はますます強まり、かつ持続するとみられる。こうしたことが下半期の外資安定化に向けた取り組みの複雑さと不確実性を増大させる」との見方を示す。

商務部国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明副所長は、「総合的に分析すると、外資安定化の状況は引き続き良好だ。これは主に中国が打ち出した開放拡大の一連の新たな取り組みが、外資誘致において新たな魅力を生み出したことによるものだ」と指摘する。

▽より大きな市場チャンス——

7月末、エネルギー関連事業を展開する英国のBP社が、中国の協力パートナーによる新エネルギー車の生態環境をめぐる新事業を支援するために1千万ドルを投入すると発表した。これにはEVと関連技術、新エネルギーのインフラ、スマートカーシステムなどの事業が含まれる。同社関連部門の責任者は、「中国のエコ移動市場の成長の可能性は大きく、弊社もぜひ参入したい」と話す。

中国は今なお発展上昇期にあり、内需の潜在力は巨大だ。中国市場は容量が拡大しているだけでなく、構造も急速にバージョンアップしている。一人あたり平均収入は上昇を続け、「新消費」が新たな需要を大量に生み出し、国民は情報、医療、健康、金融、文化をめぐりより質の高いサービスや商品を求めており、多国籍企業がこうした分野で優位性をもつのは明らかで、できることもたくさんある。

▽より広い投資分野——

工銀安盛人寿保険有限公司が中心になって設立した工銀安盛資産管理有限公司が、このほど中国銀行保険監督管理委員会に認可され、金融業の開放拡大が打ち出されてから初めて認可された合弁の保険資産管理会社となった。中国人民銀行(中央銀行)は英国資本の多国籍外国為替仲買会社ワールドファーストから、中国の第三者決済市場参入の申請を受け取り、中国の第三者決済分野の外資への開放が進んでいることが示された。

開放が急ペース、かつ安定的に進むのにともない、海外企業は中国でより多くの分野に参入できるようになった。中国国際経済交流センターの張燕生首席研究員は、「中国は有言実行で、対外開放のドアはますます大きく開かれている。日常生活での消費から製造業やサービス業まで、開放拡大の重要措置が相次いで実施され、海外企業の投資に一つまた一つと安心材料を提供している」と話す。

▽より優れたビジネス環境

中国は6月末までに海外企業の商務登録と工商登録を一本化した。各地の市場監督管理部門のウェブサイトの「単一窓口」で登録し、オンラインで「単一フォーマット」に必要事項を記入すれば、商務登録の手続きと工商登録の手続きを同時に行うことができ、すべてのプロセスで「ペーパーレス」、「実際の対面ゼロ」、「手数料ゼロ」を実現した。中国では毎年新たに外資系企業が3万社以上設立されており、登録一本化のような改革が行われることにより、外資誘致は重要ポイントで力を発揮することが可能になる。

優遇政策への依存からビジネス環境の改善へ。中国は国際経済・貿易ルールとのマッチングを強化し、透明性を高めるなどの措置を通じて、中国に進出した海外企業の合法的権利を着実に保護し、対中投資を行う海外企業がより便利になり、より効率的になり、よりやる気をもてるよう後押ししていく。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年8月11日

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