国連世界観光機関(UNWTO)がこのほど発表した報告書「ツーリズム・ハイライト(2018)」によると、2017年の国際観光客到着数は7%増加し、10年以降で最高の増加率だった。観光による輸出額は1兆6千億ドル(1ドルは約111.6円)に上り、世界3位の輸出部門となった。「経済日報」が伝えた。
同報告書によると、17年の国際観光客到着数はのべ13億2300万人で、10年以降の最高を更新し、前年比のべ約8400万人増加し、8年連続の増加だった。
統計によると、17年の世界の観光支出は1兆3千億ドルで、16年に比べて約940億ドル増加した。中国は引き続き世界のアウトバウンド観光市場のけん引役で、中国人観光客の17年の国際観光支出は2580億ドルに上り、世界全体の約5分の1を占めた。
統計によると、17年の国際観光収入は同5%増加した。観光地が1兆3千億ドルの収入を稼ぎだしたほか、国際旅客輸送サービスが2400億ドルの収入を生み出し、観光による輸出額は1兆6千億ドルに達した。一日あたり40億ドルを創出し、世界観光輸出の7%を占めている。
同報告書は、「世界各地で観光ニーズが増大したことを受けて、17年の観光産業は力強く成長し、ここ数年は安全面の課題に直面していた国も力強い回復傾向を示した。ブラジルやロシアといった新興エコノミーの観光市場が特に目立った動きをみせた」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年8月30日
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