敦煌駅で出発準備を進める高速鉄道乗務員たち(9月20日、撮影・范培珅)。 |
20日午後、D4083号車がゆっくりと敦煌駅を出発し、遠く離れた甘粛省の省都・蘭州に向かった。これは、蘭州とウルムチを結ぶ蘭新高速鉄道と敦煌鉄道の接続がついに実現したことを示しており、「敦煌に高速鉄道が走っていない」という歴史の幕が閉じられた。新華社が報じた。
敦煌鉄路公司の芦興敏・副総経理は、「高速鉄道と一般鉄道が接続したのは、国内で初めてのケースだ。高速鉄道を敦煌に導入する今回のプロジェクトでは、全長約3キロの連絡線を新たに敷設し、蘭新高速鉄道と現有の敦煌鉄道を相互接続させた」と紹介した。
高速鉄道を敦煌に導入するプロジェクトは、投資総額が9億1千万元(1元は約16.4円)、甘粛省が出資・建設を、中国鉄路蘭州局集団有限公司が建設管理をそれぞれ担当し、1年の工期で進められた。初期検収・安全評価・試運転などの作業が次々と終わり、敦煌鉄道は、時速120キロを出す高速鉄道の走行条件をすでに備えている。
高速鉄道の運行が始まると、蘭州-敦煌間の所要時間は、従来の約13時間から約8時間にまで短縮され、嘉峪関-敦煌間は従来の約5時間から約3時間となり、古代シルクロードにおける重要中枢都市間の交通ネットワークがさらにスムーズなものとなる。
乗車券代金については、蘭州-敦煌高速鉄道の一等席価格は518元、二等席は324元となる。嘉峪関南-敦煌高速鉄道の一等席は174元、二等席は109元。
敦煌に高速鉄道が運行することで、敦煌鉄道と蘭新高速鉄道の「ラストワンマイル」が繋がり、西部深部エリアにおける蘭新高速鉄道のカバー率が拡大した。これにより、蘭州や西安方面と敦煌を直通で結ぶ高速鉄道運行のための条件が整い、地域交通環境が合理化され、シルクロード要塞都市・敦煌に質の高い旅客輸送サービスが提供されることとなった。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月21日
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