世界人工林大会が23日に北京で行われた。国際林業研究機関連合(IUFRO)、国際連合世界食糧農業機関(FAO)の技術支援を受け、これまでに3回開催されている。今回は初のアジア開催となり、中国が開催国になった。「科技日報」が伝えた。
国連砂漠化対処条約(UNCCD)のモニカ・バブ事務総長が開会式であいさつし、「中国の人工林の規模は7千万ヘクタールに迫る。特に三北地域(北西、華北、東北)での人工林生態プロジェクト建設がスタートしてからの40年間に、この『緑の長城』が世界最大規模の防護林プロジェクトとなり、水と土壌の保持、気候の安定化などで極めて大きな役割を発揮するようになった」と述べた。
現在、中国の人工林面積は6933万ヘクタール、森林蓄積量は24億8300万立方メートルに達し、いずれも世界一の規模を誇る。国家林業・草原局の張建竜局長は、「優れた品質で効率が高く安定した持続可能な多機能型人工林をより多く育てるには、科学的な計画配置を行い、経営方法を転換し、重要な生態機能区と地形の複雑なエリアでは、人工林の生態環境へのプラス効果を最大限に発揮させ、地域の生態環境の改善を進める必要がある。政策メカニズムを改善し、科学技術の革新(イノベーション)を強化し、政策による支援を拡大し、科学研究による問題解決を強化し、技術の普及拡大・サービスシステムを整備し、先進的で実用的な技術と新しい人工林建設モデルを総括して普及拡大する必要がある。また国際協力を深化させ、発展の成果を共有し、さまざまな国際協力メカニズムを利用し、各国の人工林建設の経験と技術とモデルを共有し伝えていく必要がある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年10月25日
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