2011年7月に微博(ウェイボー)に開設された「逝者如斯夫dead」というアカウントの管理者は、亡くなった人へ贈る言葉をそこに投稿するサポートをしており、その内容がとても感動的であるため、ネットユーザーの間で注目を集めている。その「おくりびと」は現在まですでに約7年間、投稿サポートを黙々と続けているが、その投稿は亡くなった人だけでなく、生きている人にも目を向けている。そんな管理者チームをこのほど微博を通して取材した。専門家は、「心理学的には、彼らは悲しみに暮れる人々を慰める役割を担っている。現在の社会において慰めを必要とする人は非常に多いが、人材は不足している」と指摘する。揚子晩報が報じた。
亡くなった人への思い綴るサポートを進める中で、多くのボランティアも加わる
山西省の元慰安婦郝月連さんが91歳で亡くなった時、この微博には、「郝さんは、戦争と愚かな行為がもたらした痛みを背負う人生だった。世界は彼女たちにたくさんの借りを作ってしまった。世界が平和であること、そして、彼女たちが来世で世界から優しく接してもらえるよう心から願う」という哀悼の言葉が投稿された。この投稿には、国のために貢献してきた科学者や、不慮の事故などで亡くなった罪のない人々、親を亡くして悲しむ人々などがメッセージを寄せており、管理者が編集を手伝うことで、多くの人が哀悼の意を表す場となっている。
管理者チームは取材に対して、「毎日、大切な人を亡くす人がおり、毎日、当アカウントには投稿があり、ロウソクがともされている。私たちは、人々があたたかい気持ちになれることをしたいと思っている」と説明し、「誰もが老いや病気、死と向き合わなければならず、それが家族だったり、友人だったりする。人の感情というのは、どこかに託さなければならないものだ。このようなプラットフォームは、必要な人に自分の思いを綴り、感情を表現できる場を提供することができる。私たちは愛の力を表現したいと思っている」と、微博を通して「おくりびと」になることはとても意義があると感じていることを語った。
毎日、多くのネットユーザーから亡くなった人への思いを綴る文章を書いてほしいという願いが届けられており、管理者チームは、その中から最も感動する部分を選び出し、その投稿者とコミュニケーションを図り、その思いを尊重して、文章を完成させており、「誰かについての思いを語ろうとした場合、その人と一緒にしたことなどをすぐに思い出すものだ。亡くなった家族について語るなら、その一番身近な人が書いた思いこそ、最もその思いを的確に表現でき、しかも人を感動させることになる」としている。
同アカウントが11年に開設されてから現在まで、「続けることができたのは、多くのユーザーの力のおかげ。個人的なメッセージや微博上でのコメントなどは、どれも私たちを励ましてくれている。また、自らチームに加入してくれているボランティアもおり、運営をサポートしてくれている」という。
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