中国商務部(省)の高峰報道官は15日に行われた定例記者会見で、「ビジネスビッグデータのモニタリングによると、2018年の『ダブル11』(11月11日のネット通販イベント)当日には全国のオンライン小売取引額が3千億元(1元は約16.4円)を超えて、前年同期比約27%増加し、過去最高を更新した」と発表した。人民網が伝えた。
高報道官は、「今年の『ダブル11』に中国のオンライン小売市場は次のような特徴を示した」と述べた。
(1)国際化レベルがさらに高まった。11月1日から11日までの間に、越境ECの輸入商品売上高は300億元を超え、日本、米国、韓国、オーストラリア、韓国が輸入先国の上位5ヶ国に並んだ。国内の有名ECプラットフォーム1社だけで、75ヶ国・地域の1万9千種類に迫る海外ブランドの商品をこの販売イベントに呼び込んだ。一方で、200万人を超える海外の消費者が中国ECプラットフォームで約30億元の買い物をした。
(2)消費が若者と三線都市、四線都市の住民へと広がった。新たに増加したネット通販利用者は主に若年層と三線・四線都市の住民で、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)の若年層が70%以上を占めて、今回のイベントの消費の中心になった。
(3)ブランド消費のトレンドが明確になった。消費者が有名ブランドの商品を購入する傾向がますますはっきりし、国産ブランドの人気が高まり、『ダブル11』売上高ベスト10ブランドのうち6つを占めた。販売量上位10ブランドでは8つを占めた。中華老字号(中国政府が認定した老舗企業)の売上高は28億元を超えた。
(4)ビジネスモデルがより多彩になった。伝統的ECプラットフォームのほか、ソーシャルコマースが市場の新たな成長源になり、個性を重視し、多様化する消費者のニーズによりよく応えるようになった。
(5)配送の効率が一層向上した。ビッグデータ、スマート倉庫、物流ロボットなどの新技術が幅広く応用されて、今年の『ダブル11』にはECの物流効率がさらに向上し、配送時間が一日単位から1時間単位、分単位へと細分化され、物流配送がより効率的かつ正確になった。
(6)オンラインとオフラインの融合が加速した。数百万店を超えるオフライン実店舗が今回の『ダブル11』に参加し、大手ECプラットフォームもオフライン業務の発展に力を入れ、オンラインとオフラインが連動した全チャンネル型ショッピングが推進された。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月16日
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