第1回中国国際輸入博覧会が閉幕したと思ったら、今年の「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」が華々しく開幕した。ショッピングの「イベント」が相次ぎ訪れたことで、海外のメーカーや企業は、中国における消費ビッグイベントによる「お年玉」とも言えるような大きな利益を獲得している。中国新聞社が報じた。
最初の「お年玉」は、すでに開封されている。中国国際輸入博覧局の孫成海・副局長はこのほど、「第1回中国国際輸入博覧会では、大変実りある成果がもたらされた。年間単位で換算すると、累計取引額は578億3千万ドル(1ドルは約113.9円)に上った」としている。
今回の中国国際輸入博覧会では、ここ数年成長が著しい電子商取引企業大手が「爆買い」モードを展開したほか、一部の中央企業や伝統的な小売企業も、海外購入ルートを開拓することで、国内市場の供給力を高め始めている。中国国家開発投資集団有限公司は、今回15ヶ国の外国企業20社から、バナナ・エンドウ豆・アマニなどの農産物、食品およびテキスタイル原料を購入した。
輸入ルートの「拡大」を促すほか、今回の中国国際輸入博覧会は、輸入製品を披露する「絶好」の舞台ともなった。
スマート車用空気清浄機やノイズキャンセリング・ヘッドホン、ノンホルムアルデヒド自動車フロアマットなど3Mの一連の新製品が今回の中国国際輸入博覧会で一斉にお目見えした。同社大中華区のStephen Shafer総裁は、「3Mの出展目標は、今回の中国国際輸入博覧会をきっかけに、世界の先端科学技術と革新製品を展示することだ」と話した。
この「絶好の舞台」を通して、中国の消費者に新製品を紹介することは、出展企業が軒並み企てる出展目標となった。統計データによると、博覧会開催中、世界または中国大陸部で初めて発表された新製品・新技術・サービスは570件あまりに上った。
中国市場に向って放たれた「大軍」のうち、一歩先を行く一部のブランドは、すでに、中国国際輸入博覧会に続いた今年の「ダブル11」消費ブームにおいても「大きな利益」を獲得している。
京東商城は、「『ダブル11』グローバル・ショッピングイベントにおいて、輸入商品が高い人気を博した。このうち、ワイス製粉ミルクの販売額は、昨年同期の30倍に上り、カナダのロブスター販売量は同4倍に達した」と紹介した。
利益を得たのは、グローバル大型ブランドにとどまらない。越境EC サイト・網易考拉の張蕾・最高経営責任者(CEO)は、「これまで、中国国内の消費者が主に輸入していたのは、粉ミルク、紙おむつ、免税店のぜいたく品、高級ブランドコスメだった。だが、今では、より多くの日用品は価格性能比が高い適正価格のブランドも海外から購入するようになってきている。リーズナブルな価格のスキンケア用品、個人ケア用品、一般保健用品、輸入食品、小型家電などがその一例で、このような傾向は、マイナーだがユニークな海外ブランドの急成長を後押しするだろう」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年11月13日
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