11月14日、国務院新聞弁公室で10月の国民経済運営状況に関する記者会見が開催され、国家統計局の劉愛華報道官が出席して記者からの質問に答えた(撮影:楊可佳)
中国国家統計局は14日、今年10月の国民経済データを発表するとともに、一連の経済の注目点についてコメントした。中国新聞網が伝えた。
「全体として安定し、安定の中で成長している」。これは同局が10月の経済運営に対して下した判断だ。
経済指標をみると、10月にはいくつかの主要指標が安定回復の兆しをみせ、工業はやや上昇、投資は2ヶ月連続の小幅上昇となり、このうち製造業への投資は7ヶ月連続で上昇し、インフラ投資は今年初めて上昇に転じ、民間投資は引き続き速い傾向を保ち、雇用や物価などの指標もおおむね安定成長傾向を保った。
未来の中国経済はさらに鈍化するだろうか。経済情勢はどうなるだろうか。
同局の劉愛華報道官は、「今は外部の不安定要因、不確定要因がまだ多くあり、経済運営は一定の下方圧力に直面している。今後は政策を着実に実行し、経済が合理的な範囲で安定的に運営されるよう促進し、通年の経済社会発展目標の達成に努力する必要がある」と述べた。
劉報道官は、「中国には長期的発展の優位性も潜在力も十分に備わる」として、長期的な視点でみた有利な条件として次の4点を挙げた。
(1)13億人を超える巨大市場を擁し、中所得層が拡大を続け、消費高度化に向けた非常に大きな潜在力が内包されている。
(2)整った産業システムとますます完備し充実するインフラを擁する。
(3)豊富な人的資本を擁し、労働力の比較優位性が引き続き存在する。
(4)現在のマクロ政策の可能性は大きく、インフレ水準は低く、財政赤字の割合も低い水準にとどまり、政府債務比率も合理的な範囲にあり、外貨準備はまだ十分にある。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月16日
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