完成予想図
中国の宅配大手・順豊エクスプレス(北京)は今後、首都臨空経済核心区物流園区内に、全自動ピッキングセンターを建設し、土地の集約化利用、交通混雑の緩和、配送効率の向上を実現したい考えだ。北京市発展改革委員会は13日、同センターと関連施設の建設を許可する文書を発表した。取材によると、同プロジェクトには合わせて5億元以上(1元は約16.4円)が投じられる計画で、完成すれば、ピッキングできる荷物の数は1日当たり150万個に達する見込みだ。
北京市発展改革委員会が発表した文書によると、順豊の全自動倉庫ピッキングセンターと関連施設は、順義区新城26街区に建設される。東は順馳路、西は順航路、南は順于路、北は普洛斯倉庫に面している。プロジェクトの建設用地面積は7万3186.44平方メートルで、建築面積は5万7146.46平方メートル(地下は含まず)。全自動ピッキングセンターと関連施設がメインとなる。プロジェクトには合わせて5億1489万元が投じられ、その資金は、建設を担う北京華宝陸通汽車投資有限公司が調達する。
2009年11月11日に中国で初めて「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」が展開されてから、ここ数年は宅配荷物の取扱量がすでに世界最多になっている。こうした「爆買い」を背景に、物流業が急速に発展し、それが宅配荷物の取り扱いを支えている。全自動倉庫ピッキングセンターと関連施設には、全自動小型荷物ピッキング設備4基が設置される予定で、小型荷物は、専用の輸送ライン4本を通して、小型荷物専用のピッキングマシンに送られる。フル回転の状況で、600ヶ所に分けるピッキングを行うことができ、1基当たりの処理能力は 1時間当たり10万個以上。これによりピッキングの效率が30%向上する。その他、自動化ピッキングマシンやバーコード動画認識システムなどのスマート化設備が活用されるため、ピッキングの精度も大きく向上し、ミス発生率は現在の10万分の5から、約10万分の3に低下するとみられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月15日
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