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APEC首脳宣言採択できず 外交部「特定の国が合理的主張を拒絶」

人民網日本語版 2018年11月21日15:30

外交部(外務省)の耿爽報道官は20日の定例記者会見で「APEC首脳会議が慣例の首脳宣言を発表できなかった」事について再び回答し、「中国側と大多数のAPEC参加国は望まなかった事態だ。特定の国が論争のある成果文書の採択を無理に推し進め、自らの文案を各国に押しつけようとした。このやり方は協議によるコンセンサス形成というAPECの原則に違反し、各国の共通利益を損なった」と指摘した。

【記者】今回のAPEC首脳会議が慣例の首脳宣言を発表できなかったことを一部メディアが依然注視しており、関係するAPEC参加国も立場を表明したことにわれわれは注意を払っている。この事について、コメントは。

【耿報道官】私はすでに昨日、今回のAPEC首脳会議に関する状況と中国側の立場について説明した。今回の会議は全体的に成功であり、デジタル経済、コネクティビティ、包摂的成長などの分野で前向きな成果を上げた。議長国パプアニューギニアの果した積極的な役割に中国側は称賛と感謝の意を表する。

今回の会議は慣例の首脳宣言を発表できなかった。中国側と大多数のAPEC参加国は望まなかった事態だ。私の知るところでは、成果文書協議の焦点は、世界貿易機関(WTO)の強化・改善と関係する貿易問題だった。圧倒的多数の参加国、特に途上国は会議で多角的貿易体制の維持、保護主義への反対という鮮明な姿勢を表明し、具体的問題で結論を急ぐことに賛同しなかった。

だが特定の参加国は圧倒的多数の参加国の声を聞き入れず、成果文書に合理的な主張を盛り込むことを拒絶し、他国の根本的利益を損なう内容を盛り込もうとし続け、自らの保護主義的、一国主義的手法に合法の仮面をかぶせようと企てた。各国が一致にいたらない中、論争のある成果文書の採択を無理に推し進め、自らの文案を各国に押しつけようとした。このやり方は協議によるコンセンサス形成というAPECの原則に違反し、各国の共通利益を損なった。会議と協議の過程で、中国を含む多くの参加国はこのやり方に反対の姿勢を表明した。

中国側は議長国パプアニューギニアによる会議の開催成功を終始支持し、成果文書の協議において責任ある建設的姿勢を取り続け、意見の相違の協議を通じた解決を堅持し、合意形成の推進に最大限の努力を払い、最後の瞬間まで努力し続け、最大の誠意を示した。中国側がこのようにしたのは、協議によるコンセンサス形成というAPECの原則を守るためでもある。APEC協力の推進もWTO問題の議論も、各方面の意見を幅広く聞き、平等と相互尊重を体現し、意見の相違を協議を通じて解消する必要があると中国側は重ねて表明する。

中国側は開放型世界経済の構築に断固として尽力し、アジア太平洋地域の貿易と投資の自由化及び円滑化の促進においてAPECが積極的役割を発揮することを断固として支持し、WTOを中心とする多角的貿易体制を断固として守る。われわれは各国と共に、このために努力したい。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年11月21日

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