ライトに光が灯された南京長江大橋(撮影・毛勁松)。
温かみのある色に美しく「咲く」モクレンライトは、南京長江大橋のシンボル的要素となっている。21日夕方、長江がうすい霧に覆われる中、間もなく開通する全長約4000メートルの南京長江大橋には、改修工事後初めてハクモクレンライトに灯りがともされた。中国新聞網が報じた。
モクレンライトは単なるライトではなく、「文化財」の一つだ。1968年に全線開通となった南京長江大橋と、「同年齢」のこのライトは、50年間、人や車が通るこの橋を明るく照らし続けてきた。
ハクモクレンライトに光が灯された南京長江大橋(撮影・毛勁松)。
同橋の文化財保護の設計責任者である東南大学建築学院の淳慶曾准教授は取材に対して、「ハクモクレンライトは高さが8メートルで、重さは700キロ以上。1本の柱にハクモクレンの花が5つ『咲いている』。同橋が建設された当初、道路部分に150組、計300本のハクモクレンライトが設置された。その後、ランプ橋が建設された時に、1本撤去されたため、改修工事のために封鎖される前は299本立っていた。それらライトは儀仗隊のように、約40メートル間隔で、橋の各部分に『整列』している」と説明する。
50年も任務を果たし続けているこの「儀仗隊」の原型を保ちつつ、照明としての明るさという二重の要求を満たすため、設計師らは創意工夫を凝らし、ニューモデルのモクレンライトの消費電力は、かつての5分の1にまで抑えられ、80%の節電を実現した。
南京長江大橋は、長江にかけられた橋としては、中国が自主設計し、建設した初の2層式道路鉄道併用橋となる。今回、2016年10月28日午後10時から、27ヶ月間にわたり封鎖され、改修工事が行われてきた。68年に開通して以降、完全に封鎖されて改修工事が行われたのはこれが初めてとなる。工事完了後、今年末にはリニューアル開通する計画だ。
「人民網日本語版」2018年11月23日
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