「2018年デジタル資産セキュリティサミットフォーラム」が11月13日に北京で開催された。専門家から、「過去10年間にブロックチェーン技術は急速な発展を遂げ、未来の情報ストレージの主要な発展方向とみなされるようになった。だがセキュリティのインフラ建設や防御対策が欠けており、ハッカーの攻撃が『深刻なエリア』ともなっている。この業界は早急に厳格なセキュリティ基準を制定する必要がある」との見方が示された。
ここ数年、情報の双方向のやりとりが加速し、デジタル資産もデジタル通貨の概念からさらに広がりをみせるようになり、安全なストレージとデジタル資産管理のニーズが大幅に向上した。
工業・情報化部(省)中国電子技術標準化研究院ブロックチェーン研究室の李鳴室長は、「ブロックチェーンは基礎技術であり、その役割はデータの価値を最大化するところにある。データが増え続け、バリューが拡大し続けるのにともない、バリューのあるデータはパッケージされればデジタル資産とみなされるようになる」と述べた。
仮想通貨ウォレットサービス・coboウォレットの共同創業者で最高技術責任者(CTO)の蒋長浩氏は、「将来はすべての人が各自のデジタル資産ウォレットを通じてすべてを管理するようになる。これはつまり、資産の流動性が極めて大きく高まり、取引の効率が極めて大きく高まり、デジタル資産ストレージ管理の商品・サービスに対するユーザーのニーズが大幅に増加するということだ」と述べた。
注目されるのは、ブロックチェーンはデジタル資産、供給チェーン管理、越境決済、著作権管理などに基づく分散型信用管理において広大な応用シーンがあるものの、現時点ではセキュリティ面で大きな問題があり、アルゴリズム、コンセンサス・メカニズム、データ、ネットワーク、契約、応用など各方面の研究を強化する必要があることだ。
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