中国の旅行サイト・携程網はグローバル化戦略を強化して進めており、日本も重要な海外市場の一つとなっている。携程網はこのほど、大阪や北海道に続いて、神奈川県の横浜市と戦略的提携を結んだことを発表した。参考消息報が報じた。
近年、携程は海外進出の足並みを速めている。携程が発表した7月から9月にかけての決算報告によると、2018年9月30日の時点で、携程の過去12ヶ月の売上高が前年同期比約30%増の6900億元(1元=約16.37円)に達した。これは、携程の総流通総額(GMV)が初めてエクスペディアを超え、旅行サイトで世界1位になったことを意味する。また、国際業務も力強く成長している。グループ会社のスカイスキャナーと国際線の飛行機チケットの2つの海外プラットホームの月間アクティブユーザーは9000万人で、携程の世界における月間アクティブユーザー2億人の約半数を占めている。また、ホテルなどの予約の売上高も36億元と、前年同期比21%増となっている。
横浜市との提携について、携程旅行網の孫潔最高経営責任者(CEO)は、「プラットホームの優位性を活用して、中日の双方向の旅行を促進し、横浜市と文化旅行事業の分野で共に発展し、共に進歩することを願っている」と語った。横浜市の林文子市長も、「横浜市は活気あふれる都市。19年にはラグビーワールドカップが開催され、20年には東京オリンピックの分会場となっている。横浜市と上海市は今年、友好都市提携45周年を迎えた。このような重要な年に、携程と提携することができたのはとても光栄だ。一人でも多くの中国の方に横浜独特の魅力を知ってもらいたい」と語った。日本政府の公式統計によると、17年、日本を訪問した中国人観光客は前年比15.4%増の延べ735万5800人に達し、3年連続で訪日外国人客のトップとなっている。なかでも、横浜を訪問した中国人観光客は前年比78%増となっている。80後(80年代生まれ)と90後(90年代生まれ)がメインで、その市場のポテンシャルは巨大だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月29日
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