文化産業がコンテンツスタイル多様化を目指して発展し続けるのに伴い、アニメ・漫画・ゲームなどを総じたジャンルである二次元文化市場や関連分野が近年、急成長している。アニメーション映画や大ヒットゲーム、大人気の動画共有サイト・Acfunやbilibili、さらには各種二次元ボイス・動画の発信などを通して、これまでずっと一部の若者の間だけで人気だった二次元文化が少しずつより多くの人々の視野に入るようになってきている。工人日報が報じた。
二次元とは?
中国二次元業界報告の定義によると、二次元文化とは、ACGNを主なキャリアとする平面世界において、二次元ユーザーからなる独特の価値観と理念。ACGNとは、アニメ(Animation)、漫画(Comic)、ゲーム(Game)、小説(Novel)の英語の頭文字から取られている。
しかし、二次元「オタク」という呉帥さんは、「二次元とは?」という質問に、なかなか答えることができないという。80後(1980年代生まれ)の呉さんの家は、アニメ関連グッズでいっぱいだ。しかし、そんな呉さんは90後(90年代生まれ)の二次元ユーザーの美的センスや好みは理解できないという。おそらく、90後の二次元ユーザーと00後(2000年以降生まれ)の若者の二次元に対する認識も異なり、同じ年齢層の中でも、二次元ユーザーの好みは大きく異なるのではないかとみられている。
中国のQ&Aサイト・知乎に以前、「二次元ユーザーにはどんな共通の特徴があるのか?」という質問が寄せられた。その答えはなんと、「見た目以外では、自分らしさや個性を追求すること、この一点のみがこのグループに共通する心理的特徴だろう」というものだった。
中国伝媒大学ゲームデザイン学科の陳京■主任(■は火へんに韋)は、「二次元文化はその独特な整った言葉の体系があるといえる。現実と同列に置くことができる別の世界であり、豊富な文化的背景やさまざまなジャンルのテーマが存在するため、多くの人がそこから自分が好きなものを見つけることができる」と説明する。
そして、「二次元には、現実の世界が投影された要素も存在するが、同時に非現実的な要素や現実とは全く異なる要素も含まれる。それが現実的であっても、幻想的であっても、そこに反映されているのはより純粋な善と悪。二次元ユーザーが求めているのはこうした現実の世界とは異なる純粋な精神的世界に他ならない」と分析する。
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