広東省の深セン空港は今月から全国に先駆け、「旅客差別化安全検査モード」を導入している。これにより安全に関する信用状況が良好なフリークエントトラベラーは、それ以外の旅客とは別に、空港内に設けられた「快速レーン」を利用して安全検査を受けることができるようになり、安全検査に要する時間が短縮され、旅客の搭乗体験をアップしている。新華社が伝えた。
深セン空港によると、民間航空が、「サービスの質向上」の改革要求を徹底するため、同空港は、ビッグデータを分析することで、国内の安全検査場のセキュリティゲートにおける搭乗客の資格認証の実施に踏み切ったという。これにより、搭乗客の分類・分流に対し、差別化安全検査を実現すると同時に、旅客が預けた手荷物に対して開封検査が行われるか否かについて、旅客に注意喚起することが可能となる。
現在深セン空港の国内安全検査場には、2レーンのセキュリティゲートが設けられており、最初のゲートは、国内安全検査場の入り口にあり、そこには5組計19台の検査機がある。2番目のセキュリティゲートは、「快速レーン」の前にあり、1組計4台。搭乗客は、身分証またパスポートを準備して、最初のゲートで身分証明情報を機械に読み取らせ、信用情報確認で問題がなければ、搭乗資格を得ることができる。こうすることでチケットを持たない人物が安全検査場に立ち入ることを阻止できるほか、安全に関する信用度が良好なフリークエントトラベラーについては、入り口の機械で身分確認をしたのち、2番目のレーンから「快速レーン」に進むことができ、安全検査の待ち時間や検査時間を短縮できる。
民航局公安局は今年3月、深セン空港を「旅客差別化安全検査モード」の試行空港に指定。一連の事前準備を経て、同空港は今年5月から、「旅客差別化安全検査モード」の試行を開始。統計データによると、試行期間中、計10万人の旅客が「快速レーン」を利用した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年12月10日
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