買ったばかりの服を洗わず着ると、残存ホルムアルデヒドでがんになるという説がある。これは非常に恐ろしいことのようだが、果たして本当なのだろうか。科技日報が伝えた。
新しい服の生産・加工中に、少量のホルムアルデヒドが使用される。加工助剤としてシワを防止し、柔らかくし、形を整え、美しく見せる。中国建材検験認証集団第一検験認証院の郭中宝副院長は、「紡績品強制性国家基準に合致する新しい服ならば、洗わず着用してもそのホルムアルデヒドの含有量は安全な範囲内だ。洗ってから着れば、ホルムアルデヒドのほとんどが消えてしまう」と述べた。
郭氏は「これらのホルムアルデヒドのすべてが、人体に吸収されるとは限らない。服のホルムアルデヒドのほとんどが揮発しやすく、吸収される量は非常に少ない。ホルムアルデヒドは水に溶けやすく、洗濯液で容易に洗い落とせる。人体の正常な新陳代謝でも少量のホルムアルデヒドが生じるため、耐性がまったくないわけではない。いかなる物質の毒性も量の概念を無視できない。高濃度ホルムアルデヒドに長期間触れれば危害が生じる」と説明した。
ただ、もし新しい服を洗わずに着るとかゆみを覚える場合は、ホルムアルデヒドによる肌の刺激と関連している可能性がある。そのため郭氏は、新しい服を一度洗ってから着たほうがよいとアドバイスしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年12月12日
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