故宮が発売した化粧品がまた大人気になっている。故宮博物院文化創意館は今月9日、中国テイストの「口紅」をショッピングサイト・天猫で数量限定で発売し、ネット上の話題をさらっている。そして、一晩のうちに、予約数が1000本を超えた。なかでも最も人気のカラーは、「朗窑紅(クリムゾンレッド)」で、予約数が600本を超えている。中国新聞網が報じた。
発売された口紅のカラーは、全て故宮にある国宝の色に基づいており、朗窑紅のほか、楓葉紅(メイプルレッド)、豆沙紅(あずき色)、碧璽色(トルマリンレッド)、玫紫色(マゼンダ)、人魚姫(パステルピンク)の6色となっている。口紅のパッケージも宮廷の后妃たちの衣装やアクセサリーをモチーフにしたデザインで、黒、白、赤、青、黄の5色がベースとなっている。そこに、ツルやチョウ、シカ、ミツバチなどが描かれ、その下には、アジサイや水仙団寿紋、地景百花紋、菊の花、四季の花かごなど縁起の良い模様が描かれている。
口紅だけでなく、故宮博物院はこれまでにも、業界を超えた提携を行い、天猫で商品を何度も販売してきた。例えば、中国の化粧品メーカー・百雀羚は故宮と提携して、ダブル11(11月11日のネット通販イベント)に非常にオシャレなギフトボックス「燕来勝」を販売。すると、たちまち若者たちの間で大人気となり、1日目で2万セットの予約があった。また、故宮と、北京の老舗お菓子店・稻香村が打ち出した新年を祝うギフトセットも、天猫で大ヒット商品となり、2万セットが一瞬で完売した。
業界関係者は、「国宝の色彩を通して、『東洋の美』をPRするというのが、故宮が今回発売した中国テイストの口紅のポイント。中華伝統文化の魅力を伝えると同時に、故宮は若者やオシャレを愛する人に近づこうとしている」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月11日
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