中国自動車メーカー・比亜迪(BYD)の「K9」バス100台がずらりと並んでいる。真新しい車体は日差しを浴びて輝き、「100%電動」というスローガンが目を引く。チリの首都サンティアゴのオイギンス公園で、比亜迪のEVバスの引渡し式が開催された。チリのピニェラ大統領が出席し、現場で試乗した。人民日報が伝えた。
ピニェラ大統領は中国製のEVを高く評価し、「このバスは静かで汚染がなく、CO2やその他の温室効果ガスを排出しない。さらに無料のWi-Fiと携帯電話用USB充電が使用でき、チリ公共交通の新時代を切り開いた。サンティアゴはこれから中国以外において、EVバスの数が世界で最も多い都市になる」と述べた。
中国自動車メーカーが海外にこれほど大量のEVバスを一度に引渡したのは、今回が最大規模。宇通客車による100台のバスも来年1月にチリに到着する。中国ブランドのEVバス200台がサンティアゴを走ることになる。
K9の全長は12メートルで、比亜迪が独自開発したリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載。航続距離は250キロ以上。高効率、エコロジー、ゼロエミッション。完成車は中国で製造し、その後45日の海上輸送を経て、11月末にチリに到着した。
現地のバス事業者は昨年11月、イタリア電力公社を通じ比亜迪のEVバスを2台導入し、チリ公共交通の「グリーン化」の一歩目を踏み出すと、直ちに現地で広く注目を集め好評を博した。チリの現地紙によると、この2台は試験運行中に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。故障率はわずか0.77%で、走行距離は累計10万6000キロにのぼり、延べ35万人の乗客を輸送した。
サンティアゴの市民は中国のEVバスについて、「中国ブランドだと知っていた、非常に快適だった。中国製品は現在レベルが高く、私のマイカーも中国ブランドだ」と称賛した。若者はバスの設備に注目し、取材に対して、「このEVバスではWi-Fiと携帯電話用USB充電が利用できる。中国自動車ブランドは私たちに大きなサプライズをもたらし、乗車体験を大幅に改善した」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年12月18日
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