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米国車への追加関税一時停止 各ブランドが価格引き下げ

人民網日本語版 2018年12月18日14:13

中国財政部(財務省)はこのほど行った公告の中で、2019年1月1日より、米国で生産された自動車と自動車部品に対する追加関税を3ヶ月間、一時停止することを明らかにした。対象製品は211品目に上る。このニュースが伝わると、BMW、ベンツ、テスラなどの自動車ブランドが相次いで価格を引き下げ、引き下げ幅は最大で約10万元(1元は約16.4円)に達した。「北京日報」が伝えた。

BMWは、「2018年12月15日から2019年3月31日まで、中国大陸部市場で販売される米国産のBMWのX5とX6、およびX5M、X6Mに対し、希望小売価格を適宜引き下げる。今月初めに発売されたX5の希望小売価格はこれまで80万9900元からだったのを77万9900元からに引き下げ、引き下げ幅は3万元に達する」と発表した。

中国は今年5月22日、自動車完成車の関税率を25%から15%に引き下げると発表し、多国籍メーカー各社は相次いで輸入車の販売価格を引き下げた。その後、中米貿易摩擦を背景として、中国は米国車の関税を41%に引き上げざるをえなくなった。今回のBMWの価格調整では、メーカーの希望小売価格は関税が15%だった時の水準まで下がり、これはつまり今年5月25日時点の希望小売価格に戻ったことを意味する。

北京メルセデス・ベンツ販売サービス有限公司はこのほど、大陸部で販売する米国産輸入車のすべての車種のメーカー希望小売価格を引き下げると発表した。このうちGLEのスポーツ用多目的車(SUV)タイプは希望価格を71万1800元からに引き下げ、同シリーズ全車種の中で最大の引き下げ幅は7万5千元となる。GLEのSUVクーペは80万4800元からとなり、最大引き下げ幅は12万3千元。GLSのSUVタイプは95万6800元からで最大引き下げ幅は13万5千元。同公司によれば、引き下げ発表の日から19年3月31日まで、対象車種の引き下げ後のメーカー希望小売価格は関税が15%だった時の水準に戻るという。

テスラもModel SとModel Xの中国市場価格を引き下げると発表した。テスラの公式サイトによると、Model S 75dの現在の中国公式サイト価格は74万2300元で、これまでの78万2900元から5%引き下げられた。Model S 100dは95万4600元から11%引き下げられて84万9600元になり、Model X 75dは86万1800元から7.5%引き下げられて79万6800元になった。またリンカーン中国法人も主力人気車種のほとんどについて関税が15%だった時の販売価格を継続するとしている。

今年は米国からの輸入車に対する関税を引き上げたことで、米国産輸入車の販売は大幅に落ち込み、輸入車全体の販売量にも影響が出た。中国税関がまとめた統計によると、18年1〜10月に中国の自動車輸入量は96万台で、前年同期比5%減少した。10月単月では8万台で同20%減少した。注目されるのは、1ヶ月前にテスラが価格を引き下げたことだ。テスラは今年、相次いで価格を引き上げたことから、10月の売り上げが同70%減少した、データによると、17年の中国の自動車輸入量は125万台で、このうち米国車が28万台で22%を占めた。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年12月18日

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