世界初のフレキシブル変電所の交流・直流配電網が26日、河北省北西部に位置する張北県小二台村のアリババデータ港で商業稼働を実現した。未来の配電網の原型を示した。科技日報が伝えた。
世界エネルギーインターネット研究院の邱宇峰院長によると、フレキシブル変電所は異なる形式の電圧と電流を効率的に変換し、プラグアンドプレイな電力受入・分配をフレキシブルにコントロールする。その「フレキシブル」とは主に、次の点で示される。電源と負荷のアクセスは柔軟的。交流も直流も給電可能。異なるポート間の出力調整がフラットで、切れ目がない。ある電源が故障しても、別の電源が自動的にすべての負荷を受け入れ、間隔を開けない。電源と負荷は電気的に連結しているが、電力の品質問題(高調波、無効、電圧の一時低下)は互いに切り離される。これは防火壁に相当し、電力網側の高調波のユーザー側に対する汚染、あるいはその逆を防止する。
国網冀北電力の田博会長によると、張北フレキシブル変電所及び交流・直流配電網モデルプロジェクトは、張北県徳勝村の2.5MW貧困者支援太陽光発電を導入している。アリババデータ港のグリーンな電力使用の需要を満たしており、かつ高品質電力供給を保証している。初期段階の計算によると、太陽光発電は直流昇圧を採用し、太陽光発電システムの効率を約2%高めた。データサーバーは直流給電を採用し、サーバー1万台あたり約60万元(約966万円)の投資を節約できる。データセンターのエネルギー消費量は約10−20%減少する。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年12月27日
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