中国広核集団は北京市で10日、中国初の大型商業化太陽熱実証発電所、中広核デリンハ50MW太陽熱実証プロジェクトの正式な稼働を発表した。新華社が伝えた。
太陽熱発電はクリーンで環境に優しい。また太陽光発電と比べると、持続的かつ安定的というメリットがある。太陽光発電の不足をある程度補うことができ、基礎負荷電源になる潜在力を秘めている。
中国広核新エネ控股公司の李亦倫総経理は、「同プロジェクトは国家能源(エネルギー)局が批准する第1陣・20件の太陽熱実証プロジェクトのうち初めて着工された現時点では国内唯一の送電・稼働開始したプロジェクトだ。同プロジェクトは青海省海西モンゴル族チベット族自治州デリンハ市のゴビ砂漠に位置する。敷地面積は2.46平方キロメートルで、標準的なサッカーグラウンド約360個分の面積だ。溝形熱伝導油集熱技術路線を採用し、9時間の溶融塩余熱を合わせており、24時間連続で安定的に発電できる」と説明した。
中広核新エネデリンハ公司の王志剛総経理は、「同プロジェクトの建設を通じ、中国は高原・寒冷地の太陽熱プロジェクト技術の実施プランを模索し、太陽熱発電所の冬季・低温環境での注油で世界の先例となった。同プロジェクトの稼働後の発電量は年間2億kWh近くに達し、同等規模の火力発電所と比べると標準石炭を毎年6万トン、CO2などの気体の排出量を10万トン削減できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年10月11日
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