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中国で大晦日に食べる「年夜飯」の「お取り寄せ」が大人気に

人民網日本語版 2019年01月31日10:22

ネットショッピングが日に日に便利になり、食品加工技術も向上するにつれ、ネットショッピングで、年夜飯(大晦日の夜に家族で食べるご馳走)を「お取り寄せ」することが新たなトレンドとなっている。そして、多くの食品業者がそれに狙いを定めて、各種年夜飯セットのオンライン販売を打ち出している。北京晩報が報じた。

「お取り寄せ」の年夜飯というと、切ったり、加熱したり、蒸したり、炒めたり、揚げたりと簡単に手を加えるだけで食べることができる半加工済のセット商品がほとんどだ。最近、年夜飯の半加工済みセットを販売している企業には、松鶴楼、広州酒家、知味観などの伝統の食品ブランドのほか、好得■(■は目へんに来)、農夫園味などの新ブランドもあり、価格は約300元(1元は約16.28円)から700元。アワビなどが入った1000元以上の高級年夜飯もある。1ヶ月の販売量が5000個を超えているある年夜飯セットを見ると、清遠鶏湯、醤香蹄膀、紅焼獅子頭、清蒸海鱸魚などの肉・魚系料理のほか、八宝飯や鮮蝦焼麦などの軽食、さらに、清炒河蝦仁、椰柳鶏絲、醤爆鶏丁、美式牛肉粒などの一品料理、合わせて料理16品のセットとなっている。醤爆鶏丁を例にすると、消費者は解凍して、フライパンで2‐3分加熱するだけで食べることができる。

そのような年夜飯のセットは、「洗ったり、切ったり、味付けしたりしなくてよく、箱から出してちょっと加工するだけで食べられる」と、若者の間で好評となっており、「春節前に、出かけてたくさんの食材を買ったりせずに済む。人数と料理の量を計算して、他の物をちょっと買い足せば、ちょうど良い量の年夜飯を準備できる」としている。 あるネットユーザーは、「松鼠▲魚(▲は魚へんに厥)、鮑汁◆烏参(◆はてへんに八)、北美メイン州のロブスターなどの料理は、若者が作るのはちょっと難しい。年を取った親に手をかけて作ってもらうのも忍びない。老舗ブランドの年夜飯なら、味付けも、品質も間違いない。ちょっと味見したけど、少なくとも自分で作るより大分おいしい」との声を寄せる。しかし、「半成品的半加工済の年夜飯セットは、自分で作るほどのボリュームはなく、お得感はない」と現実的な見方をする声もある。

中国品牌研究院の食品飲料業界研究員・朱丹蓬氏は、「このような商品が、市場で大人気になっているのは、85後(1985-89年生まれ)や90後(90年代生まれ)は、料理が苦手であるものの、おいしいものを食べたり、家族と一緒に食事をしたりするのは好きだから。今少しずつ形成されている消費市場は、中国の消費年齢構造が産業構造に変化をもたらした結果だ」と分析する。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年1月31日

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