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有人潜水艇「蛟竜号」、新型母船に乗り7月にもマリアナ海溝へ

人民網日本語版 2019年02月15日14:55

中国自然資源部(省)国家深海基地管理センターの丁忠軍副チーフエンジニアは14日、取材に対して、「有人潜水艇「蛟竜号」の新型母船「深海1号」は今年7月、科学技術部(省)重点研究開発特別プロジェクトである「蛟竜号科学応用及び性能改善研究任務」を遂行し、技術アップグレード後の蛟竜号とマリアナ海溝において約40日間の適応性海上試験を展開する。潜水深度は7000メートルに達する見通しで、10回ほど潜水する」と話した。科技日報が伝えた。

適応性海上試験終了後、潜水艇は業務化運行段階に入る。 深海1号は蛟竜号を連れ、西太平洋のマリアナ海盆で中国大洋第56回科学観測任務を実施する。

蛟竜号の開発が完了してから十数年が経過するが、一部の設備の性能が低下している。また百回以上の潜水により、一部の設備に損傷が生じている。一部の部品と設備は修復を繰り返しており、全体的な性能に一定の影響が及び、安全リスクが拡大している。「蛟竜号全耐用期間メンテナンス保障技術案」によると、潜水艇は10年毎に大規模な修理を行うことで、先進的な作業能力を維持しなければならない。

丁氏によると、蛟竜号の大規模な修理には、全システムの現場検証と取り外し検査、設備の検査、故障の修復、全システムの再取付、陸上調整、プール試験などが含まれる。技術アップグレードには主に枠組み構造の改善、制御システムのアップグレード、測深・サイドスキャンソナーのアップグレードなどが含まれる。1年間の大規模修理と技術アップグレードを経て、蛟竜号は総組立と陸上調整を完了している。その技術状態はプール試験の段階に移る条件を備えている。

「これは海上試験前の最終段階で、潜水艇の技術状態を全面的に検証する」。丁氏によると、大規模な修理と技術アップグレードにより、蛟竜号には新たな機能が搭載された。ロボットアームの有効作業半径が約30センチ拡大し、作業範囲が拡大したことでサンプル採取能力が上がった。アップグレードの制御システムは精度が上がっており、目標捜索の効率が大幅に上がっている。測深・サイドスキャンの精度も上がっている。

また、丁氏によると、大規模な修理と技術アップグレードにおいてリチウム電池の実験的な研究が行われたが、蛟竜号が現在使用中の銀・亜鉛電池と直接取り替えることはないという。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年2月15日

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