湖南科技大学への25日の取材によると、同校の万步炎教授が率いるチームが独自開発した深海海底ドリル「海牛号」とコア採取技術がこのほど、北京で中国海洋工学諮問委員会が実施した科学技術成果評価会によって認められた。専門家チームは、その採取技術、実質最大作業水深、平均コア採取率、作業効率などの技術的指標が世界トップ水準に達していると判断した。科技日報が伝えた。
「海牛号」は中国初の、完全に独自開発された深海海底ドリル・コア採取設備だ。ドリルの使用可能な水深は3000メートル以上で、最大90メートルまで掘削可能。同設備には次の4件の発明が含まれている。▽深海遠隔自動深穴ロープコア採取技術、国内初の海底ドリルを発明した。海底の作業効率、コア採取率、母船への適応性、重量などの各種重要技術と経済指標で、海外の最新の海底ドリルを上回った。▽正反循環結合兼用のロープコア採取専用装置を発明し、世界で初めて海底ドリルに適用する深海複雑地層全自動遠隔スマートコントロール方法と専門家OSを開発し、海底複雑地層スマート化高効率コア採取・掘削技術を実現した。▽深海海底沈積物吸引型地質コア採取専用装置を発明し、そのコア採取技術による実際の掘削深度は82.5メートル、平均コア採取率は87.15%に達した。世界の深海掘削船の同類技術と比べると、調査・作業のコストが9割以上削減され、効率が6−8倍に向上した。▽国内初の水深3000メートル以上の大形海底ドリル投入システムを発明した。海外同類海底ドリル甲板OSと比べると、小型の作業母船で使用可能であり、コストを大幅に削減できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年11月26日
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