シャハル氏によれば、骨増殖体の大きさは研究チームを非常に驚かせたという。現在のデータによると、一般的な骨の隆起の場合、長さは3~5ミリ、大きいものでもせいぜい1センチだが、被験者の若者の外後頭隆起は1センチから3センチに達している。
シャハル氏は「長時間じっと座ってスマホを閲覧したり、頭部を前方に伸ばした状態で携帯情報端末を使ったりすると、身体はそのような状態に適応するため、頭の重さによる負荷を分散しようとする」と分析。ただシャハル氏は、「骨の成長の長期的法則から、姿勢を改善するとこのような骨増殖体の成長を抑えられることが分かっている」とも指摘している。
研究チームのマーク・セイヤーズ氏は、「解決するための方法は『スマホを手放せ』ということだとは限らない。良い姿勢を習慣づければ良いのだ。1970年代、人々は歯の健康の重要性に気づき始め、それからようやく毎日歯を磨くことやデンタルフロスを使うことが日常生活の必須事項となり、習慣化された。スマホや携帯情報端末についても、それと同じように自律心を持って対処すればよい。意識的に姿勢を整えることこそ、解決への道となる」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月24日