ますます遅くなる夏の夕食タイム 身体に与えるリスクにご用心!

人民網日本語版 2019年07月31日08:32

夏本番が訪れ、日が暮れるのが遅くなり、多くの人にとって、夕食を食べる時間帯がどんどん遅くなっているようだ。さらに、社会人の中には、1日中緊張が続く仕事を終えたあと、時間をかけて夕食をたっぷり食べることを楽しみにしているという人もいる。だがしかし、遅い時間に夕食をとる習慣が長く続くと、身体に与える隠れたリスクが増大する。では、具体的にどのようなリスクがもたらされるのだろうか?中国経済網が伝えた。

〇肥満

空腹状態が長時間続くと、食べ物に対する欲求が増大し、家に帰るとドカ食いしがちで、食べたいものを見境なく食べてしまう。特に、すぐに口に放り込めるジャンクフードやインスタント食品をついつい選んでしまう。夕食を食べ終わると、まさに精魂尽き果て、そのままベッドに倒れ込む人も多い。周知のように、食後は体内の血糖量や脂肪量が増え、さらに運動不足とくると、余ったカロリーは脂肪に転化し、体重増加を招きやすい。

〇不眠

胃腸が規則的に休むことができないと、睡眠の質に悪影響を及ぼし、不眠や夢をよく見るといった問題が生じ得る。さらに、米国の研究から、あまりにも遅い時間に夕食を取ると、記憶障害に陥ることも判明している。

〇脳卒中

2011年の欧州心臓病学会年次総会で発表された研究によると、夕食をとる時間が遅い人ほど、脳卒中に罹患するリスクが高くなるという。逆に、早い時間に夕食を済ませる人は、夕食後から就寝するまでに60分間から70分間の休憩時間が確保できるため、脳卒中罹患率は66%低下する。

〇胃がん

1日三度の食事を規則的にとると、胃腸は一定のサーカディアンリズムを記憶し、健康的で規則的な消化活動・排便サイクルが形成される。また、胃の粘膜細胞は、2、3日ごとに、夜間に胃腸が休んでいる間に新たに生まれ変わる。もし、夕食の時間が遅いと、胃腸は休む時間を確保できず、胃の粘膜細胞も修復されない。これが長期間続くと、胃がんに罹患するリスクがだんだんと高まる。

〇胃食道逆流症

横になったとき、胃の中にある食べ物は食道や口内に戻りやすく、胃から逆流した食べ物は酸性であることから、食道への刺激が大きく、胃食道逆流症、さらには逆流性胃炎を発症する引き金となる。高齢者の場合、胃の中の食べ物が逆流して気道や咽頭に入り込み、さまざまな疾病を引き起こす恐れがある。

〇結石

体内のカルシウムが排泄されるピークは、食後4~5時間と言われている。夕食を遅い時間にとると、就寝後、尿が尿路に滞り、タイミング良く体外に排出できないと、尿のカルシウム含有量が増え、沈殿物が発生し、結石が形成されやすくなる。また、夕食時に、肉・卵・乳製品などの高タンパク食品を過度に摂取しても、カルシウムの流失が加速され、尿路結石に罹患する確率が高まる。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年7月31日

  

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