健康中国行動推進委員会弁公室は30日、記者会見を開き、健康中国行動のうち労働衛生保護行動についての紹介を行った。中国新聞網が伝えた。
今回の労働衛生保護行動では、頸椎症や肩関節周囲炎、腰痛・背中の痛み、ヘルニア、坐骨神経痛を労働者自身が予防すべき疾病として位置付けた。中国疾病予防管理センター研究員の孫新氏は、「これらは法定の職業病ではないが、いずれも労働と関連する疾病だ」とし、将来的には職業病とされる可能性もあるとの見方を示した。
孫氏は、「中国は職業病リストを適時検討・調整し、労働者に関連し、特に労働者の健康にダメージを与える仕事関連疾病をリストに加えていく」とした。
このほか、衛生健康委員会職業健康司の呉宗之司長は、「2018年末時点で、中国の職業病累計報告は97万5千例で、実際の発病人数はさらに多い」と説明し、さらに、「労働者個人は労働衛生上好ましい仕事のやり方を提唱し、しっかりと予防をするべきだ。また雇用先は労働者に対し、衛生的で、環境にやさしい、快適で人にやさしい仕事環境を提供し、なおかつ管理を規範化し、制度を健全化させなければならない。そして政府も労働衛生に関する法律法規や規準、規則を改定し、体系構築を強化して労働衛生面を保障しなければならない」と指摘した。(編集AK)