アルパカやハリネズミも! 珍種ペットカフェが突然出現した背景 (2)

人民網日本語版 2019年11月01日14:25

記者は10月30日午後、成都にある「アルパカが来た」という名前のカフェを取材した。9月にオープンしたばかりの同店だが、連日にぎわいを見せており、平日であるにもかかわらず午後はお客で満席となった。このカフェの共同経営者である夏茜茜さんは、「五つ星ホテルで一緒に仕事をしていた友人と、自分たちのカフェを開業したいと相談し、退職して起業した。また、アルパカが大好きだったので、アルパカをテーマとするカフェを開くことにした。当然、ビジネス的な要素も考慮に入れた。アルパカのカフェは珍しく、今のところうち一軒しかない」と話した。オープン以来、平日の客数は約100人、週末になると倍増し、商売は上々という。

成都には、他にもこんなカフェがある。店内に入ると、非常に静かで、席でPCを操作している客やコーヒーを飲んでいる客がいる。彼らの周囲は、高さのあるガラス製の鑑賞用ケースで囲まれている。鑑賞用ケースにはトカゲやクモ、アオガエル、ミドリヘビなどが入れられており、客が触れあいたいと希望すれば、店員が慎重に動物をケースから取り出し、客に渡す。客の夏野さんは、「ネットでこのような珍種ペットカフェがあると知り、とても新鮮に感じて、友達と体験しに来た。トカゲやアオガエル、ヘビなどの動物に最初に触ったときには、特別な感じがした」と感想を漏らした。

店主の陳燕文さん(女性)は、「4年間ペットショップを経営していた。ペットカフェが人気になってから、ペットカフェに商売替えすることを考えた。でも、猫カフェや犬カフェはもうありふれていたので、特別なものをとあれこれ思案した結果、この珍種ペットカフェにすることにした」と語った。

〇目新しさがなくなれば「優勝劣敗」 生き残りのカギを握るのは「サービスの多様化」

斬新なアイデアは多くの人の「珍しいものに惹かれる」心理をとらえたが、その「目新しさ」がなくなった後、ペットカフェの経営を維持していくためには何が必要なのだろうか?これは、珍種ペットカフェの店主たちにとって共通の悩みとなっている。

夏茜茜さんは、「私たちはずっとこの問題について考えている。カフェが成功し続けられるかどうかの最も本質的な要素は、やはり提供するフードやドリンクの内容だ。成都では、新しいものを受け入れる度合いがとても高いが、新しいものはブームになるのも速ければブームが去っていくのも速い。競走で生き残るには、サービスと品質が物を言う」との見方を示した。夏さんのカフェで提供されているドリンクやケーキは自分たちのところで作っている。2年が経ったが、これからも質のよいものを作っていくつもりで、珍しいもの目当てという客の心理だけに頼っている訳ではない。

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