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第十九回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール審査委員の所感 (2)

人民網日本語版 2019年11月04日15:13

日中友好市民倶楽部理事長小野寺健

お陰様で、「日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール」は、関係者の力強いご支援と指導を担当する先生並びに学生諸君の熱意により、回を重ねる毎に、質の向上が見られます。一方で、五百余の日本語学科がありながら、四十一校の参加にとどまることは、大学間格差の広がりとAI時代に対応した論文作成に関する規範の必要性を、強く感じる審査会でもありました。

そこで、当コンクール発足の原点に立ち返れば、「入賞者の顕彰が目的ではなく、コンクールを通じて、日本語教育の現状を把握して、その課題を解決する道筋を見い出す。」ことと、「日本語教育を通じて、社会で活躍をする有為な人材を育成する。」と言う遠大な理想がありますので、遅々たる歩みではありますが、来年度の第二十回の記念大会に於いては、全国から気鋭の研究者を結集して、言語・文学・社会文化別の分科会を開くと共に、総括的なシンポジウムを開催して、それぞれの試みを開示しながら、現状に即応した解決策を、幅広く模索致します。また、此れ迄の足跡を振り返り、応募論文の傾向と規範性の一端を示して、学生諸君と指導を担当する先生方への一助と致します。

では、微力ではありますが、公平・公正で透明性の高い開かれた審査会を通じて、日本語教育の振興と発展に資する所存なので、皆様の叱咤激励を、宜しくお願い申し上げます。

結びに、今年度の審査会開催に当たり、多大なご尽力を賜った復旦大学と、多忙な公務を縫って参加された審査委員各位に、深甚なる敬意と感謝の意を呈して、私の感慨と致します。谢谢。

参照: 「AI時代の外国語教育〜その苦悩と模索」

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