複数の欧州の国が中国5G技術を積極的に採用 (2)

人民網日本語版 2020年03月11日11:34

「すべての5Gサプライヤーが参入の機会を与えられてこそ、欧州の5Gネットワーク建設は予定通りに完成する」

最近、欧州連合(EU)と英国政府がそれぞれ5G建設に関する政策文書を発表した。欧州メディアと専門家の間では、「こうした政策文書には若干の制限条項が付帯されているものの、米国が欧州各国にファーウェイの5G設備を排除するよう圧力をかけようとしたやり方が歓迎されていないことを示し、ファーウェイが欧州の5G建設に引き続き参加するための法的根拠を与えた」といった見方が広がる。

ファーウェイが発表した最新のデータによると、今年2月20日までに、ファーウェイは5Gの商用契約を91件獲得しており、5G基地局の出荷量は60万件を超えた。契約の半分以上が欧州との契約で47件に上った。ファーウェイは今年、欧州の複数のキャリアと初の5G計画意向書に調印した。

EUは、「5Gはこれから経済成長を促進し国際競争力を向上させるカギになり、5G建設は各産業に革命的な変化をもたらし、欧州が経済成長の力不足という苦境を脱するのにプラスに働く。ファーウェイは世界の5G技術のトップサプライヤーとして、その5G技術のコストパフォーマンスが高く、欧州にとって非常に大きな商業的価値を有する。ファーウェイの技術を採用しなければ、欧州の5G建設コストが大幅に増加し、ペースも影響を受けて鈍化するだろう」との見方を示した。

EUシンクタンクの欧州アジア研究所(EIAS)の研究者は最近の論文の中で、「ファーウェイなど中国企業の製品を排除することには少しも理屈が通らない。欧州もそのようなことをすれば、イノベーション・サプライチェーンにおける欧州の地位が低下することになる。中国企業に圧力をかけるのは、中国企業に対する差別というだけでなく、世界の5Gサプライヤーの発展にもマイナスだ。このようなやり方は公平な競争を制約するからだ。EUがルールに基づいたハードルを制定し、中国企業を含むすべての5Gサプライヤーに参入の機会を与えてこそ、欧州の5Gネットワーク建設は予定通りに完成するのであり、そうでなければ建設ペースは大きく遅れることになる」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年3月11日

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