中国の物価・業態・産業チェーンへの感染症の影響は?

人民網日本語版 2020年03月18日14:20

国家発展改革委員会は17日、新型コロナウィルスによる肺炎への対策の必要から、オンライン形式で3月の記者会見を行った。「科技日報」が伝えた。

CPI上昇の主要因は豚肉・野菜価格の上昇

2月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比5.2%上昇し、引き続き5%を超えた。

同委価格司の彭紹宗副司長(一級巡視員)の説明によると、2月のCPI上昇は主に豚肉と野菜の価格に牽引されたためで、物価運営の構造的特徴がよくうかがえる。統計データをみると、同月には豚肉価格が9.3%上昇し、野菜価格は9.5%上昇し、この2品目でCPI前月比上昇幅への寄与度は92%に達した。

彭氏は、「野菜価格は主に新型肺炎の影響を受けて、生産販売が滞り、一時は農村を出るのも都市部に入るのもどちらも難しい状況になり、これが春節(旧正月、今年は1月25日)連休後に、野菜価格が反転して常態に戻り、値下がりせず値上がりし、CPI上昇を牽引することにつながった」との見方を示した。

彭氏は続けて、「しかし、食品とエネルギーを除いたコアCPIは1%上昇で、引き続き緩やかな範囲に収まっている」と述べた。

感染症流行中には新業態、新モデルが流れに逆らって成長

同委総合司の李慧副司長は、「感染症が経済運営に大きな打撃を与えはしたが、一部業界の企業には、とりわけ新業態、新モデル、新製品には流れに逆らった成長がみられ、注目点もたくさんあった」と述べた。

李氏は、「たとえばネット通販、生鮮食品EC、オンライン教育、遠隔医療といった新興サービスのニーズが急速に拡大した。たくさんの人が感染症の流行中にこうしたサービスを利用した」と述べた。

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