中国の31の省・区・市が既に、10月の消費者物価指数(CPI)の上昇幅を発表。21の省・区のCPIは前月比で、全国平均(前月比2.1%上昇)を下回った。一方、上昇幅が最大だったのは、上海と海南で3.4%上昇。いずれも3%以上の上昇となった。広西チワン族自治区の上昇幅は0.9%にとどまった。中国経済網が報じた。
特筆に値するのは、海南の上昇幅が3%を超えた点だ。これまで、3%以上の上昇を記録していたのは上海だけだった。その他、陝西省も上昇幅が1%以下だった時代に別れを告げ、9月の0.3%上昇から10月には一気に1.5%上昇となった。
中国国家発展改革委員会の毛盛勇・報道官は、「現在、中国のCPIは、全体的に見ると、ゆるやかに上昇している。今後しばらくは、そのゆるやかな上昇の流れが続くだろう」と予測している。
交通銀行の首席経済学者の連平氏も、「市場の流動性には余裕があり、CPIにとっては支えとなっている。しかし、刺激の強い通貨政策が打ち出される可能性は低く、インフレ圧力も小さい。今後、CPIの上昇幅は2%前後を保つだろう」と予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月17日
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