臭豆腐のピザ?中国風でも洋風でもないファストフードメニュー (2)

人民網日本語版 2021年07月16日14:30

現地化商品は「一時的な人気」がほとんど

中国人の好みに合うかどうかに関わらず、洋風ファストフードブランドが次々に発売する現地化商品は多くの消費者を引きつけ、それなりの売り上げを達成してきた。しかし取材してわかったのは、こうした現地化商品はごく少数がレギュラーメニューにとどまった以外は、大多数が「一時的な人気」に過ぎない期間限定、数量限定の商品にとどまったことだ。

例えばケンタッキーの牛肉五角形ツイスターは、12年に販売が終わり、それから数年間、人々に懐かしがられ、ケンタッキーの今にない商品の中でいつも話題に上っていた。17年に数量限定で復活すると消費者の間で話題になり、その後も何度か再発売されたが、結局、長くメニューにとどまることはできなかった。

あるケンタッキーのマネージャーは、「こうなった原因はやはり製造プロセスにある。牛肉五角形ツイスターは12年に販売が終わるまではレギュラーメニューだった。当時、牛肉の半調理品を製造する企業に問題が起きたこともこのメニューが販売を終了した原因の1つだった」と説明した。

同マネージャーは続けて、「ファストフード業界としては、商品を素早く提供することがまず何よりも求められる。たとえば豆乳や油条(揚げパン)のようなメニューなら、製造工程が複雑でなく、味で失敗することもほとんどなく、一般的な中華料理店でも朝限定で提供できる。しかし牛肉五角形ツイスターのようなメニューは、原材料の種類が多く、製造工程が複雑で、調味料の種類も多く、ストックが大変で、長くメニューにとどめておくことが難しかった」と述べた。

また同マネージャーは、「期間限定、数量限定の新商品を次々発売するのは、ケンタッキーの競争力にとってプラスになることだ。いつも新しい商品があれば、消費者に飽きられない」とも述べた。

しかし中研普華産業研究院の覃崇研究員は、「洋風ファストフードは中国のスタイルと西洋のスタイルとの融合を採用し、セールスポイントが満載だが、一部の商品は実際の販売シーンで、どっちつかずの商品になってしまう。西洋料理のスタイルでもなければ、中国料理の食感もない中途半端な商品になる」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年7月16日 

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