中国科学院院士で、「羲和号」の科学総顧問を務める南京大学教授の方成氏は19日、教育部(省)の「教育のこの10年」記者会見で、最新の進展について「羲和号は打ち上げられた後、宇宙で太陽全面のHα線、Si I線、Fe I線の詳細な構造とスペクトルイメージング、及び数十の太陽フレアの資料を初めて同時に取得した」と明らかにした。科技日報が伝えた。
羲和号の正式名称は「Hα線光スペクトル探査・ダブル超プラットフォーム科学技術試験衛星」で、2021年10月14日に打ち上げられた。義和号の打ち上げにより中国は史上初めて太陽探査専用衛星を持つようになった。
方氏は、「我々はすでに太陽の立体探査、異なる角度からの太陽観測の計画を開始している。例えばすでに羲和2号の研究準備を始めており、5年をかけラグランジュ点のL5点に打ち上げる。そこは太陽と地球からの引力が同等で、衛星は側面から太陽を観測できる。また中国の太陽物理界は5年以内に羲和3号を打ち上げ、太陽の南極と北極を観測することを計画している」と述べた。
羲和号は現在、毎日約1.2Tbの生データを生成する。科学研究チームは初期段階の分析を行った後、これを科学者が直接使用できる科学データに変換する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月20日