中国の「世界遺産」45カ所-文化遺産 (30)
30 元上都遺跡
登録:2012年6月
世界遺産委員会コメント:長城の北に位置する元上都遺跡には忽必烈汗(フビライ・ハン)の大量の遺物が残されており、面積は25000ヘクタール以上にわたる。元上都は蒙古統治者の漢人の幕僚、劉秉忠が1256年に設計したもので、中国の伝統的な風水理論に基づき、山と川の側に建てられた、蒙古族の遊牧文化と漢族の農耕文化の独特な融合の試みである。忽必烈は元上都を基地とし、中国を100年以上統治した元朝を開いた。1258年に現地で行われた仏道大弁論により西蔵(チベット)伝来仏教が東北アジア地区に広く伝わり、多くの地区で今日まで続く文化と宗教の伝統となった。元上都遺跡では寺廟、宮殿、墓葬、遊牧民のキャンプ地、水利工事などが現存している。
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