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和食の学術的地位向上 京都大学が日本料理学科を検討

 シンガポール華字紙・聯合早報は8日、「日本料理は世界各地で大人気で、日本のソフトパワーになっている」と伝えた。外国の多くの料理人が、日本料理を学ぶため千里の距離をもいとわず日本を訪れている。日本の大学もまた、日本のグルメ文化を重点研究対象としている。ノーベル賞の受賞者を輩出している京都大学の農学部は、将来的に調理師に大学卒業証書を授与することを目指し、日本料理学科の開設を検討している。中国新聞報が伝えた。

 京都は懐石料理の発祥の地だ。京都の有名料亭「菊之井」では、多くの外国人実習生を受け入れている。同料亭の主人である村田吉弘氏は有名な料理家で、日本料理アカデミー理事長に就任しており、和食の学術的地位の向上に努めている。

 村田氏は、「私たちは京都大学と提携し、日本料理の献立をより細やかに分類すると同時に、その伝統文化の価値を理論化し、カリキュラムに盛り込もうと考えている。私たちの最終目的は、日本料理を大学の正式な学科にすることだ」と語った。

 村田氏はこうした取り組みの目的について、「日本の食文化を守るため」とし、「日本料理は海外で好評を博しているが、日本のグルメ界においては衰退の兆しが見える。日本の児童を対象に調査を行ったところ、子供たちの食習慣が西洋化しており、ハンバーグやパスタを好み、日本料理を疎遠にしていることが分かった」と指摘した。

 日本料理が海外でブームになっている主因は低カロリーで、ダイエット・体に良いグルメとされている。村田氏は、「世界中の食品の多くは脂分を中心としているが、動物油脂を使用せず、鰹節やコンブによりダシをとるのは日本料理だけ。古代の日本には食肉の習慣がなく、魚介類や野菜により作られる調味料の種類が豊富だ。日本料理には、薄味の素材であっさりした味を出し、自然の素材を重視し、栄養バランスを保つという暗黙のルールがある」と説明した。

 日本料理は広く「和食」と称される。日本政府は昨年3月に、和食を世界無形文化遺産に申請しており、今年年末に結果が発表される見通しだ。村田氏は、「日本料理の世界遺産登録は良いことだ。人々がより健康的な食習慣を養うきっかけとなるだろう」と述べた。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年5月21日 

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