2014年正月映画シーズン 12月は国産映画公開ラッシュ
今年の中国正月シーズンの映画公開スケジュールがほぼ決定し、各映画の宣伝プロモーションがすでに熱く展開されている。2014年正月シーズンに公開される外国映画と国内映画は数的にはほぼ拮抗しているが、国内映画のほうが若干優勢だ。中国と米国は昨年2月、映画のWTO協定を締結した。これ以前、中国では興収を均等に配分する興行形態をとる外国映画は毎年20本に限られていたが、これ以降は14本増えて計34本となった。現時点の公開スケジュールをみると、今月末から来年の春節(旧正月、来年は1月31日)まで、すでに馮小剛(フォン・シャオガン)監督の新作「私人訂制」(Personal Tailor)や寧浩(ニン・ハオ)監督の「無人区」(No Man's Land)などの国産映画13本がこの時期に公開予定となっている。最も多い週では、1週間で3本の新作が相次いで公開される。2014年の春節シーズンまで外国映画と国産映画を合わせて計約25本の公開ラッシュが続く。人民網が伝えた。
■「無人区」(No Man's Land)
監督:寧浩(ニン・ハオ)
ジャンル:ドラマ ブラック
主演:徐●(シュー・ジェン)、黄渤(ホァン・ボー)、余男(ユー・ナン)、陶虹(タオ・ホン)
公開時期:2013年12月3日
興行収入予想:3億-9億元(約49億9500万円-149億8500万円)
セールスポイント:
製作費1億元(約16億6500万円)以上と言われる同映画は、中国国営の映画製作会社・中国電影集団公司からの熱い期待を一身に背負っている。「クレイジー・ストーン」(原題:瘋狂的石頭/2006)と「瘋狂的賽車(原題)」(クレージー・ レーサー/2009)の「瘋狂」シリーズのヒットにより映画界での名声を高めた寧浩監督の新作は、映画ファンから今年最も期待される映画の一つにあげられている。新作のラフカット(粗編集版)を見た業界関係者からは「非常に素晴らしい出来のジャンル映画」といった惜しみない賛辞の声が伝わってきている。また、試写を見た映画ファンからも、「新作は寧浩監督のこれまでの映画の中でもベストの出来。4年間待ち続けた甲斐があった。先が読めない展開、非常によく練られたストーリー、120分間トイレに行きたいとさえ思わなかった」という絶賛の声があがっている。寧浩監督自身も「無人区」のヒットには、十分手ごたえを感じているはずだ。
●は山へんに争