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全国31省級党・政府トップの平均年齢57.5歳、文系出身7割 (3)

 ■7割近くが文系出身

 今回新たに就任した省級党・政府トップ15人のうち、9人は政治経済学専攻のバックグラウンドを持つ。大学院修士課程で学んだ者は13人おり、博士号取得者も2人いる。経済学博士の駱恵寧・青海省党委員会書記、法学博士の郭樹清・山東省省長代行だ。

 国家行政学院の汪玉凱教授は「15人の最低学歴は大学院生、修士で、半数以上が政治経済学専攻のバックグラウンドを持つ。これは高学歴化、文系出身者重視という近年の指導幹部の選任原則をはっきりと示している。改革開放初期は理工系重視で、専門技術型の指導幹部を重点的に抜擢していた。近年は社会管理のニーズに適応するため、幹部の選任は専門技術型から思想型へと転換し始めた」と指摘した。

 こうした専門家の見解は統計によって証明されている。全国31省の党・政府トップのうち、政治経済学など文系出身者は42人で全体の67.74%を占める。大学院生修士課程で学んだ者は45人で全体の72.58%を占める。

 博士は10人いる。郭樹清氏と駱恵寧氏以外に、浙江省の夏宝竜・党委員会書記は経済学博士。広西チワン族自治区の彭清華・党委員会書記、山西省の袁純清・党委員会書記、雲南省の李紀恒省長、天津市の黄興国市長は管理学博士。遼寧省の王珉・党委員会書記、陝西省の婁勤倹省長は工学博士。重慶市の孫政才・党委員会書記は農学博士だ。

 ■トップ人事は中央の改革計画の深化を反映

 汪玉凱教授は「新体制の抱える主要課題は改革の深化だ。今回の省級党・政府トップの人事調整、特に黒竜江省、湖南省、山東省の人事は中央の改革計画の深化を反映している」と指摘。「陸昊氏の中央から黒竜江省省長代行への転任が意図するものは明らかだ。黒竜江省は石炭や石油といった資源が豊富だが、2012年の経済規模は全国順位を3つ下げ、1人当たりGDPで全国17位となった。経済学を専攻した陸昊氏は、いかにして資源の強みを発揮し、東北を振興するかを新たに試される」と指摘した。

 また、湖南省の杜家毫省長代行は2004年から2007年まで上海市党委員会常務委員、浦東新区党委員会書記を務めた。この間に国務院は浦東を初の国家総合改革試験区に指定した。今回湖南省の行政を司るにあたり、再び総合改革試験区と向き合うことになる。湖南省の長・株・潭都市群は全国資源節約型・環境にやさしい社会建設総合改革試験区だ。杜家毫氏は、いかにして長・株・潭の一体化を推進し、中部台頭の過程で役割を発揮させるかが新たに試される。(編集NA)

 ◆は風にょうに火を三つ
 ●は赤へんにおおざと

 「人民網日本語版」2013年4月15日

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