重要な意義を持つ中印友好 (2)
様々な原因から中印間にいくつかの溝が確かに存在することは否定できない。歴史の残した問題について、われわれは十分な自信を持ち、現有の二国間枠組みを通じて平和的、友好的に協議し、早期の適切な解決を促さなければならない。それまで双方は理性的かつ適切に溝を管理・コントロールし、問題をエスカレートさせず、外部へ流出させず、中印関係の大局に影響を与えないようにしなければならない。貿易不均衡、国境をまたがる水資源などの問題については、双方が相互信頼を基礎に、互いに理解し合い、譲歩し合い、相手国の懸念と利益に十分に配慮しさえすれば、必ず適切な解決策を見いだせる。
メディアは中印関係の発展に建設的役割を発揮すべきだ。メディアは両国人民の友好に大きな影響力を持つ。両国のメディアは政治的、社会的責任を担い、両国の長期的利益に立ち、建設的役割を発揮し、積極的に信頼を深め、疑念を解消すべきだ。私はメディアがマイナスの相互作用をし、両国の友好関係を損なうことは見たくない。メディアは冷静に、理性的にニュースを報道してもらいたい。事実、中印両国は数千年にわたり良き隣人だった。法顕(ほっけん)、玄奘三蔵の取り入れた仏教文化は、中国の歴史と文化に大きな影響を与えた。この影響は今日にいたるまで続いており、今なお身近に感じることができる。
双方の共同努力によって、中印両国関係は必ず困難を克服し、積極的に前進することができると私は信じている。李克強総理のインド訪問は中印関係にとって重大かつ積極的な事であり、必ずや中印関係に新たな一章を切り開くだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月16日
【特集】李克強総理、インド、パキスタン、スイス、ドイツ公式訪問