■経済・貿易関係には大きな潜在力
中仏友好・協力に長年尽力してきたフランスのラファラン元首相は「習近平主席は仏中関係の歴史的意義と連続性を非常に重視していると同時に、戦略的観点から未来の計画を立てることもできる。仏中関係は独特で、パイオニア的だ。双方は世界の多極化など重大な国際問題で多くの認識を共有するだけでなく、経済協力面でも目玉がある」と指摘。「欧州債務危機の際に欧州の経済・社会安定のために中国が重大な貢献を果たしたことをフランス人は忘れていないし、忘れるべきでない」と特に強調した。
中仏原子力協力はすでに第4の10年間に入り、「共同設計、共同建設」という新たな段階に入った。フランスとの協力を通じて、中国は原発の独自化を全面的に達成した。
フランス電力会社の副社長は中国企業との協力を積極的に評価し、「信頼を基礎とする、バランスの取れた、互恵的で持続可能なパートナーシップ」との認識を示した。中広核の陸瑋駐欧州総代表も「中仏の企業は意思疎通が日増しにスムーズになり、暗黙の了解を強化し続けており、協力にはさらに大きな将来性がある」と指摘した。
中国銀行パリ支店の潘諾支店長は「近年、中仏の金融協力は長足の発展を遂げた。特にフランス中央銀行は人民元の国際化を支持し、人民元オフショアセンターのフランスでの建設を積極的に推進し、パリ金融市場での人民元業務拡大を目指している」と説明。「パリでの人民元オフショアセンターの建設によって、中仏関係が一層強化されるのは間違いなく、中仏と中国・欧州の経済貿易関係の深化に寄与する」と指摘した。また、習主席の訪問が中仏の金融協力拡大を極めて大きく促すことを信じていると表明した。
華為技術フランス法人の王業明社長は「習主席が中仏国交樹立50周年の際にフランスを訪問することは、中仏関係がさらに強化されることを物語っており、在外中国企業にとっては間違いなく良いニュースだ」と指摘。「華為がフランス市場に進出したのは2003年末だが、すでにフランスで600人以上の従業員を擁し、その80%が現地採用だ。華為の協力パートナーはすでにビジネス分野だけでなく、企業、顧客、大学、シンクタンク、業界組織を含む産業チェーン全体へと発展した」と説明した。