中国国際教育巡回展が15日、北京市の全国農業展覧館(新館)で開幕した。世界約20カ国・地域の大学や研究機関400カ所あまりがこぞって出展し、中でも英国、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどは国家チームを作って臨む力の入れようだ。北京晨報が伝えた。
巡回展からうかがえるのは、これまで留学生の多くが「外の世界を見てみたい」と考えていたのとは異なり、1990年代生まれのこれから留学しようとする人たちは留学先での専攻の選択により注目する傾向があるということだ。
会場では多くの学生が、海外留学は「箔を付ける」ためにするのではなく、自分の希望する専攻を本当に学ぶため、海外の進んだ理念を吸収するためにするとの考えを示した。美術専攻の高校一年生の高さんによると、いずれ留学するつもりであり、今日はまず様子を見に来た。ファッションデザインを勉強したいとかねてより考えており、ファッションの都であるフランスのパリかイタリアのミラノのどちらかの学校を選ぶつもりだ。海外のデザイン専攻は中国よりも優れているという。
保護者の王さんによると、経済発展によって、人々の生活水準が向上し、海外に出かけることは難しいことではなくなり、海外留学を終えて帰国することも以前ほど珍しいことではなくなった。そこで子どもに合った専攻を選ぶことが非常に重要になる。子どもが学びたい専攻でなければ成果は上がらないという。
これまで留学生の間では金融、国際貿易などの専攻が人気だったが、ここ2年ほどは人気の専攻だからといって選ぶ留学生は少なくなり、より理性的に専攻を選択するようになっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月16日