クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機が8日に消息を絶ってから既に1週間以上が経っている。乗客の家族らは現在、北京のホテル・順義春暉園温泉度假酒店で待機しており、政府も同ホテルに対応する特別グループを配置している。16日午後3時、家族らは同グループに帰宅の方法などを相談していた。新京報が報じた。
対応グループの責任者・游景軍氏によると、同グループは3月10日に立ち上げられ、20人以上のスタッフが配置されているほか、事務所や法律相談グループ、公証相談グループ、カウンセリンググループ、緊急救護グループが設置。不明者家族らにサービスを提供している。
応急医療保障グループに配置されている999救急センターのスタッフ・薛婧傑さんによると、マレーシア航空機が行方不明になってからの9日間、家族への情報公開が最も緊張する時間になっている。情報を聞いた家族らが精神不安定な状態に陥り、緊急事態が発生する可能性が高まるからだ。16日の時点で、薛さんらのグループの回診数は延べ400人以上となっている。
医療スタッフの韓笑楽さんは「現在、精神的に不安定な状態になっていることが原因で、過呼吸や頻脈性不整脈などの症状が出ている人には、薬物治療を実施している。現在、ほとんどの不明者家族に、不眠症や不安などの症状が見られるが、特に深刻な患者は出ていない」と語った。
韓さんによると、現在、不明機の手掛かりはまだ見つかっていないものの、今後、真相が明らかになるにつれ、家族らの感情は非常に不安定な状態になると予測され、災害発生時に行われるカウンセリング実施が必要となる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月17日