北京市環境監察総隊は14日、「北京市大気汚染予防対策条例」の実施後に違法行為が認められたとして摘発第一号になった北京宏翔熱力有限公司に対し、行政処分決定の通知を送り、通知から3日以内に違法行為を改善するよう求めるとともに、10万元(約164万円)の罰金を科した。新華社が伝えた。
同総隊の法執行(エンフォースメント)担当者によると、今月1日に同公司のボイラールームをサンプル調査したところ、基準値を超える大気汚染物質の排出が確認された。主な原因はボイラー作業員が煙道ガス排出におけるスプレーによる塵埃削減・脱硫プロセスで十分な量のアルカリ性物質を注入せず、中和反応によって煙道ガス内の二酸化硫黄(SO2)を除去できなかったことにあるという。
北京市の環境保護システムは1日、市内各区・県で「ゼロポイント行動」と呼ばれる専門的検査を行い、基準値を超える汚染物質を排出していた単位25カ所、浮塵対策が不十分であるなど環境をめぐる違法行為があった単位11カ所を摘発した。法執行担当者は今後、同「条例」の規定およびこれまでにうち出した自由裁量基準に基づいて違法単位に処分を下し、処分の内容は北京市環境保護局のサイトで公表されることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月16日