無印良品、あるいはイケアにかかわらず、両社の製品の多くはニーズから生まれた。ニーズに応じたデザインであり、欲から出発したデザインではない。広告キャッチコピーが謳っている。「シンプルは簡単でない」。この点が、あるいは家電企業に啓発を与えるのかもしれない。南方日報が伝えた
無印良品が発売したキッチン用家電製品に関する書き込みが、最近微信(WeChat)のホームで転送され続けている。
無印良品といえば、広州に1店舗あるのみで、昨年やっとオープンしたばかりだが、日本発のこの生活用品ブランドは、広州の消費者の間で以前から口コミが浸透していた。広州店オープン以前、深セン、あるいは香港まで行き、買いあさり帰っていた友人もいた。無印良品を愛する人々を惹きつける理由は、「物質過剰」「誰もがより多く、より高価なモノを欲しがる」この時代の中で、「より良く、より多く」の理念と一線を画し、「それでいい」のアイデアを提唱したからだ。
わずか30年。無印良品は食品・家庭用品わずか40種類の発売から、現在では7千種類以上の商品を提供しており、衣食住の各方面にわたる。よって今回、まさか家電製品が発売されるとは思ってもいなかった。ファンの私としては、非常に意外だった。
無印良品の日本公式サイトをみると、今年はキッチン家電のうち、冷蔵庫、レンジ、オーブントースター、炊飯器、ポップアップトースター、ジューサーミキサー、電気ケトルが新発売された。バリエーションも揃えられた。無印良品の製品デザイナーを長年務めている著名プロダクトデザイナー、深澤直人氏がプロデュースしていることから、外観には無印良品の一貫したポリシーが感じられる。シンプルなホワイトとブラック。造形は簡素で、余計な装飾はない。柔らかなデザインは、相当斬新だ。