温家宝総理がASEM首脳会議でグローバルな問題について発言
温家宝総理は6日、第9回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議でグローバルな問題について次のように発言した。
現在、国際情勢には引き続き深く複雑な変化が生じ、エネルギー安全保障、食糧安全保障、防災・減災、気候変動などグローバルな問題は依然突出し、世界経済の全面回復とアジア欧州各国の長期的発展に試練をもたらしている。
エネルギー安全保障は各国民の生活と幸福に関係する重大な問題であり、世界経済の全面回復と長期的発展を確保するうえで重要な意義を持つ。アジアと欧州のエネルギー生産国、消費国、輸送国は共に努力して、互恵協力、多元的発展、協同保障という新しいエネルギー安全保障観を確立すべきだ。クリーンエネルギーと再生可能エネルギーの発展に力を入れ、エネルギー構成の最適化を促進し、エネルギー価格を安定させ、エネルギー市場の正常な秩序を守らなければならない。省エネと効率向上を推し進め、節約型の生産方式、消費モデルの確立を促さなければならない。
アジア諸国は豊かな災害対策ノウハウを蓄積しており、欧州諸国にはハイテクに支えられた減災・災害救助製品がある。双方は防災・減災分野の協力を強化すべきだ。第1に政策対話・調整を行い、重大な災害時の緊急救援協力体制の構築を検討し、互いに人道援助を行うべきだ。第2に効果的な情報共有ルートを確立し、防災・減災分野への宇宙技術の応用と協力を重点に災害観測・警報能力を高めるべきだ。第3に防災・減災要員の交流と育成を促進し、ノウハウ共有と防災・減災能力の構築を強化するべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月7日