月探査機「嫦娥3号」は16日早朝、中国国旗を掲げる月面ローバー「玉兎号」のフルカラー写真の撮影と伝送に成功した。中国の国旗が地球外の天体で「記念撮影」されたのは、これが初めてだ。中国人が胸を躍らせる中、記者は18日、「嫦娥の目」と称される嫦娥3号地形カメラのコア部品である光学レンズが、中国航天科工集団が天津空港経済区に持つ某研究所が開発した、正真正銘の「天津製」であるという情報を得た。新華社が伝えた。
宇宙線、月面の極端な気温変化、真空環境は、嫦娥3号の直面する試練だ。適切な措置が講じられなければ、地形カメラは正常に稼働しない。研究チームは開発任務を受けると、光学レンズに関連技術を搭載し、カメラに「放射能防護服」を着用させた。光学レンズは月面の極端な気温変化の影響に耐える必要があるため、研究チームは先進的な設計方法を採用し、レンズに「ワクチン」を注射し、極寒・猛暑の環境でも稼働を維持できるようにした。月面でいかにフルカラーの写真を撮影するかという難題について、同研究チームはライトシェードにより外からの光を遮断し、レンズ先端に取り付けるはずの「色眼鏡」を内蔵させることで、色彩の差をなくすと同時に「ゴースト」を除去した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月20日