1月の10大ネット流行語 春節関連が6つ
中国語版ウィキペディアのサイト「互動百科」は2日、1月のネット人気ワードトップ10を発表した。同サイトはネットユーザーの投票や専門家の選択さらに毎月のすべてのサイトの検索数などを総合的に考慮し、人気ワードを発表している。新華網が報じた。
(1)韓寒代筆疑惑
中国のカリスマ作家、韓寒氏の代筆疑惑は春節(旧正月、1月23日)前に、IT評論で著名な麦田氏が自身のブログに、韓氏の作品は代筆の疑いがあるとする文章を掲載したことを端に発した。その後、ある大手企業の総裁の学歴詐称を指摘したり、中国国内の科学界や教育界の腐敗を批判したりしてきたサイエンスライター方舟子氏もこの論争に参戦し、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」上で、「韓寒」の作品は「代筆」や「サクラ」の疑いがあるとする文章をつぎつぎと発表。一方の韓氏は疑惑を向けられた作品の自筆原稿や通信記録、メモなど合計約1千ページに及ぶ資料をまとめ、方氏の発言で名誉を傷つけられたとして損害賠償10万元(約120万円)の支払いを同氏に求める訴訟を上海で起こした。
(2)辰年ベイビーブーム
中国では「辰年」生まれは縁起がいいとされている。そのため、「『辰年』には出生率が5%上昇する」と予測する専門家もおり、この現象は「辰年ベイビーブーム」と呼ばれている。同ブームに伴い、赤ちゃん用品市場もなんと22%成長。ベビーシッター市場も多忙を極めるようになっている。一方、「同級生」が通常より多くなる「辰年ベイビー」は成長し学校に通い始めたり、社会に出たりすると、激しい競争に直面しなければならいことが予測される。
(3)12306
中国の鉄道カスタマーサービスセンターの公式サイト(http://www.12306.cn)は列車の時刻や料金、ネット予約などに関する情報を検索できる機能を備えている。「春運」と呼ばれる春節期間の帰省ラッシュが1月8日に始まると、「互動百科」では「12306」という数字の検索回数が急上昇。同サイトのアクセス回数も115位に跳ね上がった。ただ、同サイトは春節期間中パンク状態になり、準備不足を露呈。鉄道部は新しいシステムを投入し、現状改善に乗り出したことを発表した。