■貯蓄率を合理的な水準に
曾主任は「中国は貯蓄率を低下させ、貯蓄が合理的で適度な水準を保てるようにしなければならない」とし、「我々はいつも米国の基準を参考にするのではなく、中国の国情にあった基準を見つけ、必要な調整を加えなければならない。そうすれば、中国の総需要構造はさらに最適化される。そのために、我々は医療や失業救済などの社会保障システムを一層整備し、国民の将来に対する不安を和らげなければならない。さらに、消費者ローンを適度に発展させ、消費の環境や消費者金融の環境を最適化させなければならない。そのようにして初めて、貯蓄率を下げ、経済構造を最適化できる」と指摘。
一方、スイスに本拠を置くUBS証券(中国)の汪涛チーフエコノミストは、国民の貯蓄率を低下させる以外に、「企業や政府の貯蓄率も低下させる必要がある」と指摘。方法として、▽エネルギー源やその他の資源、さらに土地や資金などの生産要素価格偏向を低下、是正し、環境保護のための有料化制度を進める▽政府が社会保険や医療衛生、教育などの分野の支出を拡大するために、国営企業の株式利益を社会保険基金などにまわす▽金融機構の発展に努め、中小企業に対するサービスを強化。資本市場をさらに発展させ、企業が良い環境で融資を進められるようサポートする▽税收や公共財政システムの改革を進め、地方事業の重点を投資や土地転がしから公共サービスに転換する---の4つを挙げている。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月22日
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